BLOG

ブログ

BLOG

2024/03/05 13:40

みなさまこんにちは!


前回の記事の翌日、シークレットスポットワインズ栽培家責任者のロペスが僕達をヴィーニョベルデへ案内してくれました。
ヴィーニョベルデのワイナリー「アデガ・カーサダ・トーレ」はロペスのお兄さんが運営しています。ロペスの実家ですね😀
ここで造られるワインは「キンタ・ド・クルゼイロ」というブランドでリリースされています。ポルトガル内では高評価のワイナリー。弊社で取り扱っているのでもちろん飲んではいますが(めっちゃうまい!)現場を見るのは初めてです😊

ポルトから1時間ほど走ってワイナリーへ到着。早速、葡萄畑を見せてもらうことに。
と!?立派な門が‼︎?

ワイナリーの持つ畑は古く、教区内に位置しているということもあり、この門があるそうです。
門の中は葡萄畑が広がっています。このワイナリーの関係者しか入れないそうです。

葡萄畑はまるで庭園。清潔で隅々まで管理が行き届いています。
気づきましたか?前々回のブログでご紹介したドウロ地区と葡萄木の仕立てが違いますね!
正面のアーチは日本の食用葡萄の仕立てと同じ「棚仕立て」になっています。左右の畑はワイヤーを張って枝を這わせる「垣根仕立て」です。
海に面したヴィーニョベルデ地区は他の地域に比べて雨が多い地域です。ドウロのように膝下に葡萄がなると地面からの湿気でカビや病気が蔓延してしまいます。ワイン品種の栽培には一見すると不向きな地域です。そこで昔の人は知恵を絞ります。湿気を避けつつ、風を通しやすくした、棚仕立てを採用。そのおかげでこの肥沃な土壌で優れたワインを造れるようになりました。最近では色々な栽培方法を試すワイナリーが増えているそうで、まだまだ進化の途中みたい😄日本では見慣れた育て方ですよね。ワインの世界ではこちらの方がめずらしいので個人的に気分が上がります!


完全なプライベート空間です😆葡萄畑以外は何もありません🍇風の音や鳥の鳴声が響くだけで他の音は聞こえないないですね。
この畑は、ロウレイロ、アリント、シャルドネ、プティマルサンが育てられています。ポルトガルらしく区画で品種を分けていません。(フィールドブレンド)他のワイン生産国と違い面白いですね!


木作りの醸造場。ロペスのお爺さんは木がとにかく好きだったそうで、木造にこだわって設計したようです。
ヨーロッパは石作りが多いので木造での建設は苦労したそうです。ワイン保管庫とワイン醸造に係る箇所は石作り。それ以外は木造とのこと。うーん!かっちょいい!


ワインタンクがずらり!醸造の時期になるとこのタンクが全部ワインで一杯に😋
こちらも清潔に保たれています。タンク内の発酵温度は常にチェックしていて、それに加えて醸造場全体の温度管理も重要だそうです。夏でもひんやり涼しい。

醸造所内では全ての設備や動線に意味があり各々の配置にもこだわっています。
収穫された葡萄はまず醸造所の 1階に運ばれそこで選別(不出来な葡萄を取り除く)と圧搾(ジュースにする)します。
葡萄ジュースは地下1階に運びそこで発酵しワインとなり樽詰めが行われます。その後、さらに地下にある熟成庫へ運ばれ数ヶ月から数年間の熟成に入ります。ワイン造りの工程を分割することで重力に反した動きがなくワインにストレスをかけない作りになっているそうです。ポンプでの汲み上げなどはトラブル時以外は極力ひかえてワインの流れは重力に任せる。建物、スタッフを含め、ワイナリー全体でこの哲学を守っています。


十字に護られた葡萄畑🍇✨

ワイナリーを見学し終わり、商談タイムではとてもいい話ができました。次回の入荷が今から楽しみ!
個人的にも取り扱いワインに理解がより深まっていい経験ができました。
実際に現場を見てみると、ワイン造りに対するこだわりや情熱が感じられ僕としてもより熱を込められます😊

この日は一旦解散し、翌日からシークレットスポッテワイナリーへ。
そこでも驚きの連続!
そちらはまた次回のブログで✌️