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2024/09/07 09:24

みなさんこんちは!

ポルトガルワイナリーツアーシリーズもこれで最後になります。
前回のブログでご紹介したシークレットスポットワイナリー。
ワイナリー滞在2日目はワイン造りの工程を見せてもらえるようです!
それではいってみましょう!

こちらはプレス機です。収穫された葡萄はワイナリーに運ばれ選別後にこちらのプレス機で圧搾。
ポートや高級ラインは足で踏んでいるものもあります。
人間の体重ではつぶしきれない種子や果皮はこのプレス機で圧搾します。
種子や果皮にはタンニンが含まれているので、赤ワインでは特にこの工程が重要。
収穫期はこのプレス機がフル稼働するようです
醸造タンクが並んでいますね!
このタンクで温度管理され、毎日醗酵具合を確認しているそうです。
発酵と腐敗は紙一重。ワイン造りおいて、この段階はかなりデリケートですので、この部分は機械化が進んでいます。タンク中のワインの状態が適切に管理され、タンク内の様々なデータが見てとれます。データは参考にしつつ、最終的には人間の味覚が判断材料となります。
毎日味を見ながら葡萄のポテンシャルが発揮できる環境にあるかをチェックするそうです。
しかし!超清潔にしてますね!

という訳で味見(^^♪
左が先ほどのタンクから直接注いでくれたワイン。醗酵途中でワインの赤ちゃんです。
これが美味い!生しぼりグレープジュースに、ヨーグルトっぽい乳酸感と醗酵の旨味があります。やや醗酵の香りが強いですがもう製品化できるんじゃないかってくらい美味しい!ですが、このワインはこんなもんではなく、まだまだ美味しくなるそうです。
右は発酵が終わり濾過後のワインです。飲み比べると確かに違う!醗酵の香りは無くなっていて、フローラルな香りとみずみずしいグレープフルーツの香りに!赤ちゃんワインに感じた旨味はそのままに、柑橘や白桃などを感じる複雑な味わいに。なるほど!飲み比べで気づかされたけど、赤ちゃんワインはぼやーっとしている感じ。濾過後のワインは、ブレない芯が出来上がっていて、集中力と品性を感じる。これからボトリングされセラーで熟成させてゆくので、さらに複雑な、いいワインとなる事でしょう。
下に見える銀色の物体が濾過機です。不純物を取り除く濾過工程ですが過剰な濾過はワインの味まで吸い取ってしまうとの事。シークレットスポットワイナリーでは濾過工程は最低限に留めバランスを重視しているようです。全てはワイン中心に作業をするようです。

これを見たかった!むちゃくちゃかっこいい地下セラー!!!
セラーの中に入ると半袖では寒いくらいでひんやりしています。普段は電気も付けていなく真っ暗。
ここでワインは数年の熟成に入ります。ポートなど、アイテムによっては数十年間熟成されます。


出荷前のワイン達。
このワインが僕達が買い付けした日本にやって来るワイン達です。
すぐ出荷手配をしてくれてトラックを待っている最中でした。
ワイナリー全体が空調管理されているので品質管理はバッチリ!


最期にワイナリー全体の説明をしていただきました。
シークレットスポットワイナリーはワイン造りの工程順に設計されているそうです。
それは、ワイナリー構造の「上下」の部分に特に現れているそうです。
畑で収穫された葡萄は地上にある選別台へ運ばれ出来の良い葡萄のみが選別されます。
葡萄は半地下のプレス機に運ばれジュースになり、その後、地下にある発酵タンクへ移されワインになっていきます。
発酵タンクでワインとなり、さらに下層に位置するセラーで樽に移し熟成させます。
シークレットスポットワイナリーで行われるワイン造りの一連の流れは、上層から下層に流れるように設計されています。
この設計の意味するところは、葡萄がワインになりしっかりと安定するまでは、葡萄にストレスをかけたくないとの思いからだそうです。

ワイナリーによっては、作業工程ごとにホースを通してワインを移動させたり、汲み上げ式のポンプでワインを汲み上げてタンクなり樽なりに入れるところも少なくありません。これは一長一短で、ポンプの使用などはワイン造り作業の効率化を図れます。味については諸説あり、ホースを通したところで味わいは変わらないといった人達が多いのも事実です。
しかし、シークレットスポットワイナリーではできるだけ液体が重力の流れに乗るように徹底的にこだわっています。
勿論ホースなどを完全に排除することはできないので、最低限の使用はしていますが、無理に液体を移動させることを止めたかったようです。過度なストレスがワインの味を荒れさせる。それは止めなければいけなかった。と。そこでワイナリー自体の設計を変えて対応したそうです。

これには驚きました。
個人的な経験ですので参考程度に読んでほしいのですが、ワインの造り手さんと話すと、意外とこのような話は出ます。ワインにかかるストレスや機械がワインに与える影響などを感じている上で、様々な理由で原因を排除できない環境は納得できます。
まさかワイナリーの設計自体からそこへフォーカスするとは思いもよらなかったです。

いい話が聞けました。
関心していると、そろそろ仕事の話はいいだろ?と。
食事しようぜ!ってことでテラスへ案内してくれました。

お米!わかってますね!
やっぱお米だろ?って用意していてくれていました!
社長と僕とでお互い3回ほどおかわりしてたら驚いてましたけど笑
ポルトガルはお米食の人達も多いけど聞くと昼食からバクバク食べないみたい。
ディナーのシメに食べるそうで凄いな日本人!みたいな感じ。


こちらの方が驚きです。昼食後に40年物のフォーティファイドと超希少なフォーティファイドをデザートに!!!?
左の40年物は大変希少で僕達も取り扱いがあるのですが毎回は入荷出来ないワインです。
ボトリングされ次第連絡が来るようになっていますが本数指定があるような割り当て品。
右のシークレットスポットキングは多年度ブレンドで、使用されている一番若い原酒で70年物。それ以上古い原酒も入っています。
しかも120本しか造れなかった超希少な熟成フォーティファイドワイン。
味の感想を書いてしまうと物凄く長文になってしまうのでここではやめておきます笑
ポルトガルのみならず世界の銘酒と肩を並べる最上級のワインでした。
その場で即購入。2本だけならということで譲っていただきました☆

この後、ワイナリーを出てポルトに戻り、有名なイワシ祭りへ!
オーナーのロペスさんの息子さんたちも合流してフェスティバルへいざ出陣!


ロペスの息子さんは大の日本好き(^^♪
僕達が来ることを知っていて兄弟でナルトTシャツで揃えてきてくれました!かわいい♪


ポルト名物焼きイワシ!バンズにはさんでガブリといく!うめー!
イワシ祭りの日は飲食店や出店、そして各家庭でもイワシを焼いていて街中その煙でもくもく(^^)
日本人には馴染み深い港町の香りの漂うなかワインをゴクリ。
ポルトガルのワインは本当に魚介と相性が良く、スパークリングや白は言わずもがな、赤ワインだってバッチリ合っちゃう!
現地の人も思い思いのワインを飲んでいました。
イワシとワインがバッティングしないってことは、やっぱ日本人の食卓に合うよねぇ。と再確認(^^)


夜はみんなで白色のミニ気球を飛ばします。気球の傘の部分がぽーっと光って夜空に昇っていきます。
画像では見づらいですが夜空に星のように光っていてめっちゃ綺麗!
これだけ人がいるのに治安が良く、街も綺麗で、日本を歩く感覚で大丈夫でした。

2週間滞在しましたがポルトガルはとても過ごしやすい国だと思います。
魚介も豊富でお米もあり食事でも疲れませんでした!

さてこれにてポルトガルワイナリーツアーは最後。
日本に帰ったらポルトガルワインをもっと広めたいと思います。

それではまた次のブログで会いましょう!

セブンツー ソムリエ 林